結婚式は一生に一度の特別な日ですよね。
結婚式場で20年以上、6500組以上の結婚式をプロデュース、フラワーコーディネートを行なってきた経験から、今回は失敗しないブーケの選び方についてのポイントを共有したいと思います。
ブーケ選びの際にはお花の種類や色、テーマ、お花の時期などを考慮する必要があります。
また、自分のウェディングドレスと調和することも大切です。
「好きなお花があるけどお花を使える時期じゃなかった…」というお客様の後悔の声を多く耳にする事も…。
素敵な結婚式を迎えるために、ブーケ選びの参考にしてみてくださいね。
ウェディングブーケとは
「ウェディングブーケ」は、結婚式で花嫁さまが手に持つ花束のことです。
これは花嫁さまにとって重要なアイテムであり、ウェディングドレスや会場の雰囲気、テーマに合わせてデザインされます。
また、自分の個性や好みを反映することで、結婚式の雰囲気を一層美しく彩ることができます。
お花の種類、色、形、サイズ、デザインに無限のバリエーションがあり、季節や予算に合わせて検討し、ブーケを選ぶことができます。
ウェディングブーケは愛と幸福を象徴するアイテム
結婚式にブーケを持つのは、花嫁さまの美しさと幸福を象徴し、花々の香りや色彩が特別な日を飾るためです。
ブーケの歴史は古代エジプトに遡り、花や香草で作られたブーケは邪悪な力から身を守ると信じられていました。
古代ギリシャ・ローマでも花を結びつけた花冠が結婚式で使用され、中世ヨーロッパでは香りの良い花束が疫病から守ると信じられ、結婚式での使用が広まりました。
このように昔から受け継がれてきたブーケが、現代では「愛と幸福」を象徴し、結婚式の欠かせないアイテムとして根付いています。
色々な形のブーケのご紹介
結婚式のブーケには、様々な種類の形があり、そのスタイルによっても印象が大きく異なります。
どの形を選ぶかは、個人の好みや結婚式のテーマによって決めていきましょう。
ラウンドブーケについて
一番ポピュラーな形状のブーケです。
円形にアレンジされた花束で、ほとんどのウェディングテーマに適しています。
お花の種類やカラーによって印象をデザインすることができるので、花嫁さまのドレスに合わせたり結婚式のスタイルを自由に表現する事ができます。
キャスケードブーケについて
キャスケード、の意味は、流れる滝。
キャスケードブーケは、下方向に花が垂れるようにアレンジされています。
エレガントでドラマティックな印象を与え、特にフォーマルな結婚式に人気です。大ぶりのお花や葉を巧みに組み合わせることが多く、ユリ、ラン、アマリリス、ダリア、カラーなどの存在感豊かな大花を使用すると、より格式高く高貴な雰囲気を醸し出します。
中でも白いユリは、聖母マリア様を象徴したお花として有名ですね。
教会で格式高く重厚感のある式の時には、ユリのキャスケードブーケが定番です。
オーバルブーケについて
オーバルブーケは、しずくの形です。
中心に配置された花が他の花や緑と調和し、美しいバランスを持っています。
シンプルかつエレガントなデザインで、花嫁さまのウェディングドレスによく似合います。
多くの花嫁さまに愛され、クラシックなスタイルの結婚式に人気があります。
オーバルブーケは花を美しく見せ、写真映えも抜群です。
優美なフォルムが、結婚式の美しさをより一層引き立てます。
このブーケに合うおすすめのお花は、バラ、トルコキキョウ、かすみそうなどの中振りのお花と、ユリやダリアといった大ぶりのお花をポイントにするのもおすすめです。
可愛らしいオーバルなら小さめのお花をふんだんにあしらって、艶やハリがしっかりとあるドレスにはユリなど花弁が肉厚で大ぶりのお花をポイントにすると良いでしょう。
クラッチブーケについて
クラッチブーケは、花嫁さまが手に持つ小さな花束で、茎の部分が露出したデザインです。
手にしっかりと握るため、手にクラッチ(握る)するように名付けられました。
このスタイルはシンプルでモダンであり、特にヴィンテージまたはボヘミアンスタイルの結婚式に人気です。
ニュアンスのあるお花を選んでまとめたり、ふわふわした、艶やかな、など質感の違いを楽しんだり。自由度が高く、特に情報感度が高い花嫁様から支持されています。
一般的には小ぶりで軽量であり、軽めのウェディングドレスやカジュアルなスタイリングに適しています。
クラッチブーケは、手持ちの花束として、花嫁さまの個性を引き立て、洗練された印象を与えます。
このブーケには、一種類のお花だけを束ねるスタイルもよく合います。おすすめのお花は、季節感たっぷりのお花達。
例えば秋のコスモスや実物、紅葉の葉をまとめたブーケ。春のチューリップ、スイートピー、ラナンキュラスなどの可憐なお花。初夏のスズラン、新緑の緑や枝物を束ねたり、ひまわりもいいですね。冬はアマリリスやクリスマスローズ、定番の赤薔薇も人気です。
クラッチブーケはお花の美しさと、花嫁様の美しさを引き出してくれる、万能ブーケです。
キャラクターモチーフのブーケについて
キャラクターモチーフのブーケは、新郎新婦の共通の趣味や愛情を表現するために特別にデザインされた花束です。
例えば、お気に入りの映画キャラクターやアニメのキャラクターをテーマにしたり、共通の興味を反映させたりします。
個性的で楽しい要素を結婚式に取り入れ、ゲストに楽しい驚きを提供します。
このブーケはカスタマイズ性が高く、新郎新婦のユニークなストーリーを表現する素晴らしい方法となります。
ブーケで後悔しない為のお花の時期について
自分の好きなお花でブーケを準備したい場合は、お花の時期を考慮することが大切です。
季節に合った花を選ぶと、新鮮でリーズナブルな価格で手に入れることができます。
季節によって自分の好きなお花が入手できず希望のお花でブーケが作れなかった、、、と後悔することも。
春にはチューリップや桜、夏にはバラやひまわり、秋にはダリアやコスモス、冬にはクリスマスローズなど、季節によって花の種類が異なります。
お花の時期を考えつつ、自分の好みやウェディングテーマに合った花を選んでブーケをデザインしましょう。
オールシーズンOKなブーケで人気のお花
バラ
赤いバラの花言葉は「愛情」「情熱」プロポーズなど大切な人への贈り物としても人気です。
ウェディングで人気の高い白い薔薇の花言葉は「純潔」「深い尊敬」「わたしはあなたにふさわしい」バラだけでも4万種類以上の品種があるのでウェディングドレスやウェディングテーマに合わせたブーケが作れます。
コチョウラン
花言葉は「あなたを愛してます」純粋な愛を表現する清潔さと大きめの花弁が華やかさを演出してくれます。
ウェディングドレスだけではなく、カラードレスや和装にも合うお花です。
カサブランカ
花言葉は「雄大な愛」神聖さを感じる純白で大輪の姿が純粋さや無垢さを表現してくれます。
別名「ユリの女王」と評されるお花で、ユリよりも香りが強くキャスケードブーケで人気です。
カスミソウ
日本だけではなく世界で人気のカスミソウのブーケ。
ふわふわと優しく可愛らしい丸みをつけたい時によく使われています。グリーンと合わせてカスミソウの持つ素朴さやナチュラルな美しさを演出することもできます。
季節ごとにおすすめのお花
アマリリス 12月〜5月
大きいお花なのでブーケもボリュームが出ますので豪華で華やかなウェディングブーケに仕上がります。
クリスマスのお花ですので冬の季節の結婚式にピッタリです。
鮮やかで燃えるような赤、純粋無垢な白、爽やかな印象のライムグリーンなど主役になる豪華なお花です。
スイートピー 12月〜5月
甘いほのかな香りで優しい印象のスイートピーは、ホワイト、ピンク、パープルなど様々な色合いがあるのも魅力的です。
丸いラウンドブーケにするとより可愛らしい印象に仕上がります。
シャクヤク 5月〜6月
女性らしく謙虚な花言葉を持つシャクヤクは清楚な印象と、色の種類もピンク、白、赤、紫、オレンジなどとても豊富なのでウェディングドレスだけではなく、カラードレスや和装にも合うお花です。
ヒマワリ 6月〜10月
夏の代表的なお花として人気のヒマワリは、明るい太陽に向かって上を向いて咲き続ける前向きで元気な印象ですよね。
花言葉は「あなただけを見つめる」ウェディングブーケにもぴったりなお花です。
ブーケの手配方法
結婚式のウェディングブーケの手配は、一般的に結婚式場や提携のお花屋さんに委託される事が多いです。
結婚式場と提携しているお花屋さんは、会場の雰囲気やテーマに合わせた経験豊富なデザイナーを提供し、ブーケのスタイルや色合いを調整する手助けをしてくれます。
また、会場との連携もスムーズに行え、ブーケの受け取りや配達に関する花嫁さまの準備のストレスを軽減してくれます。
また、特別な日のブーケに関する心配事を最小限に抑えることもできます。
品質や花材の選択においても信頼性が高く、プロのアドバイスを受けながら、花嫁さまの理想的なブーケを実現することができます。
提携外のお花屋さんに手配
結婚式場提携外のお花屋さんにブーケを依頼するメリットは、個別のカスタマイズと幅広く花嫁さまの希望に合わせたデザインが可能な点です。
また、価格も少し抑える事ができるかもしれません。
注意点として、ブーケのデザインや納期に余裕を持たせ、十分な時間を確保することが大切です。
また、信頼性のあるお花屋を選ぶことも大切。
結婚式場との連携を確認し、受け取りや配達の手配をスムーズに行えるように準備しましょう。
会場によっては持ち込み料金がかかる場合もあるので事前にプランナーさんに相談しておくことをおすすめします。
自分で作る
結婚式のブーケを自分で作るメリットは、ハンドメイド感や自分のオリジナリティを表現できること、そして予算の節約が可能な点です。
また、自分で作るブーケは特別な思い出として残ります。
ただし、ブーケ制作には時間とスキルが必要です。
計画を立て、花の種類や手配、保存方法に注意し、当日の新鮮さを確保できるようにしましょう。
こちらも、会場によっては持ち込み料金がかかる場合もあるので事前にプランナーさんに相談しておきましょう。
ブーケの相場について
結婚式のブーケの相場は、お花の種類、数量、デザインの複雑さ、地域、季節によって異なります。
平均的な価格帯は3万円と言われていますが、高品質な花材や特別なデザインを希望する場合は、それ以上の費用がかかることもあります。
予算に合わせて相談し、検討しましょう。
持ち込み料について
結婚式場でブーケを持ち込む際の持ち込み料は、会場や地域によって異なりますが、持ち込み料が発生する場合があります。
ブーケの持ち込み料の平均は1~2万円と言われていますが、無料の会場という場合もあります。
料金やルールについては、会場との契約前に確認するようにしましょう。
ブーケの演出について
ブーケの演出は結婚式の素敵な瞬間を特別に演出します。
また、スタンドを活用して、結婚式の会場内でブーケを美しく飾ることも演出の一つです。
ブーケの演出は結婚式をより特別なものにし、思い出に残る瞬間を創り出す重要な要素ですので個性やテーマに合わせて工夫し、感動的な演出を楽しんでくださいね。
ブーケトス
「ブーケトス」は結婚式の伝統的な儀式で、花嫁さまが花束を独身仲間や友人たちに投げる瞬間です。
受け取った女性は次に結婚すると言われ、楽しい時間や思い出を作ることができます。
幸運をもたらす結婚式の一大イベントとして定番の演出方法です。
ブーケプルズ
「ブーケプルズ」は、結婚式で新婦が持つブーケの中に隠された小さなチャームや飾りを友人や花嫁仲間に引っ張り出すゲームです。
引き当てた人には幸運が訪れると言われています。
ブーケトスよりもゲストも参加しやすい為、最近人気の演出方法です。
ブーケプルズは結婚式の盛り上がりを高め、ゲストを楽しませる演出として人気があります。
ブーケの保存方法
結婚式後のブーケ、アフターブーケを美しく保存する方法についても事前に知っておきましょう。
アフターブーケは結婚式の特別な思い出を永遠に残すものです。
適切なブーケの保存方法を選び、その魅力を保ちましょう。
専門のブーケ保存サービスを検討することも一つの方法です。
アフターブーケは幸せな瞬間の象徴であり、保存することでその美しさと思い出を末長く形に残すことができます。
アフターブーケで幸せな結婚式の思い出をそのままインテリアに
アフターブーケ専門店SPICA(スピカ)では、プロポーズで頂いた花束や結婚式のブーケだけではなく、会場装花や受け取ったトスブーケも、一点一点オーダーメイドで素敵なインテリアとして使えるアフターブーケとしてお届けしています。
きっと今ご覧いただいている多くの方が結婚式の準備の真最中で日々悩むことも多くあると思います。
だからこそ結婚式後のブーケ保存、アフターブーケは迷わずSPICA(スピカ)にお任せください。
一人一人の素敵な思い出の瞬間をアフターブーケに込めてお届けします。
まとめ
今回は失敗しないブーケの選び方についてお伝えさせて頂きました。
結婚式のブーケ選びで後悔しないためには、予算やテーマ、お花の時期や知識を知っておくことも大切です。
プロのアドバイスを受けながら、ブーケに込めたい想いを実現させましょう。